大魔術師「ルネア」は、ルアス王国の歴史上、いや魔法の存在が明らかになって最初に魔法の境地に至った者。
彼は強い結界をかけてモンスターの襲撃から村を守る一方、幾多の魔法書を読破し、自分の知識を磨くことに努めた。
それは、数多くの学者や魔術師たちを有する王宮でさえ、魔法に関する問題が起きれば彼の力を借りるほどだった。
魔法に対するルネアの熱意に、人々は驚いた。本に埋もれて魔法研究を始めれば、いかなる者も近寄らせなかった。
結界に対する彼の卓越した知識は、研究時に自分を保護するためのものだったのかもしれない。
ある日、彼は強力な魔法を習得した副作用により苦難を受けることとなる。そして――ルネアは突然、消息を絶った。
王宮は、ルネアの研究室のある図書館地下への通路を封鎖した。
王宮は何かを隠しているようだが、それを知ることは誰もできなかった。
封鎖された原因が、他ならぬ大魔術師ルネア自身であるということも。ルネアがもうかつての姿ではなくなってしまったことも…
今はもう、誰も知らない隠された歴史となってしまった。




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